この記事は「こんな方におすすめ」です。
- ファッションセンスの磨き方を知りたい
- センスで周りから褒められたい
- 自分に似合う洋服を着こなしたい
誰でも一度は悩んだことがあるであろう
ファッションセンスの悩み。

もちろん僕もその一人です。
この情報化社会では、SNSなどで周りのお洒落な人を見ると羨ましくなったり、つい自分と比較して自己嫌悪してしまう人も多いと思います。
僕も元々洋服に無頓着な方だったのですが、美容業界に入ってから苦労しつつ少しずつ勉強し、今では仕事にも活かせるようにまでなりました。
その中でも、特に成長を実感できたこと
それは、プロの話を聞いて実践してみること。
この記事では、僕がこれまで仕事やプライベートで出会った方や、ファッション業界で働く知り合いの方々から聞いた
➊ 心に響いた言葉
➋ センスを磨く上で大切にしていること
こちらについてまとめてみました。
ぜひ、参考にしてみてください。
そもそもセンスとは?

センスは誰でも伸ばせる能力である
わたしたちは日常的に「これはセンスがいい!」とか「あれはダサい…」など判断をしています。
しかし、結局のところ
センスの良し悪しは人の価値観に過ぎません。
では、その価値観となる構成要因とは何か?
それは、物事に対する洞察力と、それを美しく効果的に表現する能力だと僕は考えています。

ここでポイントになるのが、センスはあくまで能力であり才能ではないということ!
誰でもが学べて伸ばすことができる能力なのです。
能力は「人生経験」によって培われる

以前、個人売上No.1の
アパレル販売員Aさんと話す機会があり
・売上1位を達成する上で意識したこと
・何か特別なことをしたのか?
このような質問を投げかけました。
すると、Aさんからは
- 「お客様がどうすれば笑顔になってくれるか?」ひたすら考えた。
- 業務的な接客ではなく一人の人として接するため、色々なお話ができるように趣味を含めて色々な体験や経験をした。
Aさん曰く、ファッション以外のことにも積極的に目を向けるようにしたことで、引き出しが増えてファンになってくれるお客さんが増えていったそうです。
そこで僕が感じたことは、Aさんのようにセンスがありそうな人の裏には、今まで感じたことのない体験や驚き、発見がその人自身にもあるということ。

つまり、どこかで見聞きするだけでは、センスがある人にはなり得ないとも言い換えられます!
センスを高めるには自らの経験と学びを糧に、独自の視点や価値観を確立することが重要になるわけですね。
センス磨きの基本3つ

「真似」から多くの刺激を受ける
いきなりセンスを学ぶといっても、何をすればいいのかわからない人は多いと思います。

そこでおすすめなのが、誰かの真似から始めてみることです!
お洒落だと思う人と同じもの(もしくは似ているもの)を持ってみる、憧れの人の言動を真似てみるなど何でも構いません。
順番に解説します。
真似ることは立派な学び
どうしても、真似は「パクリ、盗む」のようなネガティブなイメージがありますよね。
また「自分の意思を持っていないんじゃないか?」
このように不安に思うかもしれません。
ですが、学ぶうえで真似することは非常に重要なプロセスだと考えています。

むしろ積極的に真似をした方がいいと僕は思います。
一流のプロの人たちの話を聞いてみても
・ ◯◯さんに憧れて服に興味を持った
・ 最初は▲▲さんの真似ばかりしていた
このような意見は多く見受けられます。
それに幼少時代から現在に至るまで、無意識に周りの誰かに影響されて「何かしらの真似をして生きてきた人がほとんど」だと思います。
“丁寧に真似る”新しいと気づきを得られる
仮に俳優のAさんみたいになりたい!としましょう。
そうなると、次の思考は「惹かれた理由は?、どんな所なら無理なく真似できそうか?」などと自分なりに考えてみることです。
そうすることで自分だけの価値観を獲得することができますし、積み重ねることで真似が創造に変化して、自分のセンスとして確立されるわけです。

真似を自分の血肉にしていくためには「丁寧に真似る」ことが大切!
時間はかかりますが、センスの裏にある背景、その人が積み上げてきた努力に心動かされるのもまた人ではないでしょうか。
自己分析をして自分を知る

ファッションセンスの質をより高めていくには
自己分析が必要不可欠です。
なぜなら、センスの良し悪しは周りの評価で決まるものですし、自分の魅力を理解し「魅せ方を知る」ことはセンスを形成するうえで重要なプロセスになります。
魅せ方は最も「自分らしさ」が投影される部分でもあるので、真剣に考えて深掘りするほど周りの目を引きつけることにつながるはずです。
自分の体型にマッチする服を選ぶ

お洒落に見えるポイントの一つとして
シルエットが挙げられます。
特にファッションは視覚情報に左右されるので、服のサイズと体型とのバランスが重要になります。
例を挙げると
〇肩幅が広くアスリート体型の人
フィット感のあるトップスでボディラインが際立たせるファッションが似合う。
〇細身の体型の人
重ね着をしたり、全体的にゆとりのある服を選ぶと全体のバランスがよく見える。
このように、普段の服選びの基準を少しアップデートするだけで全体のバランスが良くなります。

服のサイズを妥協すると、想像していたイメージとかけ離れてしまう場合もあるので注意しましょう!
「好きな色」より「自分に似合う色」をまとう方が得をする
服のサイズと合わせて考慮したいのが
服の色です。
自分に似合う色の服を意識して選ぶことで、ファッション全体の完成度が高くなります。
また、自分に似合う色を選べば
・肌色や顔色が明るく健康的に見えやすい
・“しっくり感”を感じやすくなる
・ファッションのバリエーションが増える
・他者からの印象が良くなる
このようなメリットがあります。
ファッションは五感の中でも視覚情報の割合が大きいため、パーソナルカラーなど理論に裏打ちされた色彩や、肌色、髪の色に合う色合いの服を選ぶことでセンスの引き出しが増えるかもしれません。

最近では、AI診断で自分に合う色の服を提案してもらうこともできるので、活用してみるのもいいでしょう!
ここでパーソナルカラーについて
人気の書籍をご紹介します。
パーソナルカラー診断に加えて骨格診断から自分にあった服が見つかると思います。

僕自身も、もっと早くにこの本に出会えていれば無駄な衣服を買わなくて済んだのに…と悔やんでいます。
センスがない…と洋服選びをあきらめている男性は
ぜひ、参考にしてみてください。
骨格診断×パーソナルカラー 賢い服選び

好評だったファッションからヒントを得る
「センスいいですね」と言われたいなら、過去に周りから褒められた服を思い出してみるのも実用的な方法です。
そうすることで
・ その服がなぜ自分に合っていたのか?
・ 色違いでも似合うのか?
多角的に考えることで、自分らしいファッションの要素を見つけるヒントにもなるでしょう。
逆に…
・ ◯◯の人は✕✕をするな
・ ~した方がいい
・ ~なら△△一択!
こんな表現がよくSNSで使われます。
ですが、とてもわかりやすい反面、盲目的になりやすくかえって視野を狭めてしまうことにもなりかねませんし、センスというのは正解がないからこそ、創造的に考えて自分なりの答えを正解にしていくことが大切です。

なんでも非効率だからといって合理的になりすぎると「本物」を見失ってしまいます!
楽しみながら、自分のペースを大切に、じっくりと育むくらいの余裕を持つことでより深い領域での学びが得られるはずです。
プロにきいた周りと差がつくセンスの磨き方4つ

ここからは、プロが実際にやっている
センスを磨くための方法を紹介します。
全てを紹介するのは難しいので、僕が感銘を受けたことや共感したことから一風変わった方法を共有します。
1.美しいものにたくさん触れる

まず、自分だけのセンスを確立していくためには
独自性が一つのポイント。
そこで効果的になるのが
・絵画
・ファッション
・自然の景観など
このような多様な美に触れることです。
色彩、形、バランスなど美の要素を自分なりに理解を深め「なぜ美しいと感じたのか?」と問いを立てることで独自性が生まれるからです。
僕自身も駆け出しのメイクアップアーティスト時代にやっていたトレーニングなのですが、自分の頭で考えて答えに辿り着く力が鍛えられる最強の手法だと思っています。
2.思い切って全力で遊んでみる

意外な答えかもしれませんが、僕の周りのお洒落な人たちは多趣味の人たちが多いと感じています。
インドア、アウトドア限らず、少しでも面白いと思ったことは
とりあえず体験してみる!
こんな考えを大切にしているようです。
そもそも、センスや感性などインスピレーションの類は科学的にいえば「脳」で感じるものでしたよね。その脳を活性化するには「遊びや娯楽などの刺激が必要」という研究者もいるくらい実は重要な要素なのかもしれません。
服のことばかり考えるのは悪いことではないけど、服のことしか勉強しない、必要なことをしかしない人間は目新しさを感じにくい。
実際に僕が話を聞いたなかで、このような意見を持っている人も数名いらっしゃいました。
たとえ遊びでも、全力で取り組んだり突き詰めることで初めて分かることや見える世界がありますし、そういった物事への姿勢だったり生き方がエッセンスになっているのかもしれませんね。
3.読書をする

相手の興味を惹く何かを身につけるのは容易ではありませんが、誰でも取り組みやすい方法として挙げられるのが読書です。
社会的に成功をしている人ほど読書をするという話がよくありますが、実はデザイナーやアーティスト、役者など表現者の間でも読書好きが多いみたいです。
また、僕の経験上ではお洒落でセンスのいい人は話の引き出しが豊富、言葉選びにも品位を感じられることが多いと感じます。

読書は記憶力の強化を含め、言語能力や創造力の向上をもたらす!
過去の経験から新しいものを創造するプロセスが重要のセンスと読書。
密接な関係にあるといえそうですね。
ある書籍で読んだのですが、読書が苦手という人は趣味や仕事、日常的なコミュニケーションなどを追求することを意識することで脳が活性化し、読書と同じような効果を得ることができるようです。
こちらは、ファッションに関する
Amazonでも口コミ評価が高い書籍です。
ぜひ、参考にしてみてください。
最速でおしゃれに見せる方法

これだけでいい男の服

4.自分と対極の意見を否定しない
自分が信じたいもの、共感できる意見だけを見ることは簡単。
ですが、それだとセンスを育むうえで重要な新しい知識や経験を増やすことは難しいでしょう。

自分と真逆の意見を知ることでわかることもたくさんあると僕は思っています。
あるデザイナー曰く、とにかく謙虚になることが大事だということ。
理解できないから否定するのではなく、相手がなぜそう考えたのかを知ろうとすることに意識を持つことが大切。
周りの人に感謝し、日々誰かから学ぶ姿勢を持って取り組めば道は必ず拓かれる。だそうです
理解はできないかもしれない、けれど、理解できないことを理解することで磨かれるセンスもあるというところでしょうか。
【実践編】センスがよく見える服の選び方

センスはとても漠然としているものですが、視野を広げて自分の引き出しを増やすことが大切。
そうはいっても「いまいちピンと来ない人」も多いと思いますので、洋服選びがどうしても苦手という方のために
より実践的な方法をご紹介します。
抑えるべきポイントはこちら。
➊ 客観的にどう見られたいかをイメージする
➋ ロールモデルを見つけて真似をしてみる
➌ ショップ店員さんを上手に使う
➍ 必ず全身鏡でチェックする
順番に解説します。
➊ 客観的にどう見られたいかをイメージする
センスがあるかないかは自分が決めることではなく、あくまで周囲の人が決めることです。
自分が着たい服を着るのは悪いことではありませんが、まず「相手にどう見られたいか?」を意識することが大切。
それは、いくら自分がお洒落だと思っていても相手がそう思わなければ「センスいいね!」とは思われているケースが少ないからです。
➋ ロールモデルを見つけて真似をしてみる
手っ取り早いのは自分よりお洒落、かつ体型や雰囲気が似ている人を見つけて
コーデを真似してみましょう。
ここで大切なのは、サイズ感をしっかりと観察したうえで実際に自分で服を試着してみること。
服は1サイズ違うだけで印象やシルエットが全く変わってしまう場合があるので「着れるからこれでいいや…」は絶対にNGですよ。

もしロールモデルがいない場合は「マネキンコーデを試着」してみるのもいいでしょう♪
➌ ショップ店員さんを上手に使う
ネットショッピングが主流のこの時代ですが
もし、お店に足を運ぶ場合、こちらから店員さんに話しかけてみるのも一つの手段です。
洋服選びは客観的な視点が大切という話をしましたが、どうしても自分では判断できないというケースもあると思います。
そこでショップ店員さんに「どっちが合いますか?」と聞くことで、客観的な意見を得られる&恩恵が大きいと考えています。
まとめ:ファッションセンスとは試行錯誤の連続である
ここまでの話をまとめます。
- センスとは才能ではなくスキル
- センスは経験と思考によって磨かれる
- 多角的な視野を持つことが重要
- 試行錯誤してセンスを磨こう
センスは自身の経験によるところが大きいことが、お分かりいただけたかと思います。
色々なところにアンテナを張り巡らせ、自分の引き出しを増やしていきましょう。
