育毛剤と発毛剤の違いとは?効果・選び方・おすすめ成分を徹底比較

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薄毛対策を始めようと思っても、「育毛剤と発毛剤、どっちを使えばいいの?」と迷う人は多いはず。

実はこの2つ、目的も成分も“まったく別物”です。

この記事では、日本皮膚科学会のガイドラインをもとに、発毛剤・育毛剤の明確な違いと選び方を解説。さらに、実際に治療経験のある筆者の体験談も紹介します。

この記事は「こんな方におすすめ」。

・最近抜け毛が気になり始めた
・根拠のある発毛成分が知りたい
・無駄な出費はしたくない
・実際に使っている人の話が聞きたい

ぜひ、参考にしてみてください。


そもそも「育毛剤」と「発毛剤」はどう違う?

まず最初に「育毛剤」と「発毛剤」の違いについてポイントを押さえましょう!

誤った認識で製品選びをしても、薄毛や抜け毛のお悩みは解決できず、かえって高い出費、時間や体力を消費してしまうことになりかねません。

種類主な目的代表的成分購入場所
育毛剤抜け毛予防・頭皮環境の改善アデノシン・センブリエキスなどドラッグストア・ネット通販
発毛剤発毛を促進・毛根を再生ミノキシジル医薬品(薬局・クリニック)

ポイントはこれです!

  • 育毛剤=「今ある髪を守る」
  • 発毛剤=「失った髪を再生させる」

判断基準の目安は?

状況おすすめ
抜け毛が気になり始めた段階育毛剤からスタート
明らかに地肌が見える発毛剤(ミノキシジル)を検討
すでに治療中医師に併用可否を相談

筆者の体験

僕自身も、30代になった頃から抜け毛、頭部の薄毛が気になり始めました。

AKITO
AKITO

とにかくWEB情報を拾い、髪が生える製品をひたすら探し…

そして約1年間ほど育毛剤(リア〇プ)など製品を使用して経過をみましたが今一つ実感が出来ず(進行は抑えられていたかも…)

思いつきでクリニックを受診したところ「AGA(男性型脱毛症)」と診断されてかなり悩んでいた時期がありますが、早期治療だったこともあり「今ではパーマを楽しめるくらい」まで髪が増えて本当に良かったと思っています。

今思い返してみても、髪の悩みは当時、本当に死活問題

現在でも定期的にクリニックを足を運びAGAの進行や治療内容についての知識を得ています。

今回ご紹介する情報は「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」に記載されている情報と僕の体験談も交えています。


「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」とは?

医療への関心

昨今、さまざまな発毛、育毛に関する情報が溢れていますが、結論からいうと男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインをもとに成分選びをすれば問題ありません。

クリニックでAGA(男性型脱毛症)の治療を受ける場合も、基本はこのガイドラインに沿って行われることがほとんどなので一読する価値はあると思います!

それでも注意したいのが「100%薄毛が治る保証」はないということ。

原因は大きく2つあります。

1.薬物療法の効果の限界
内服薬や外用薬は進行抑制と発毛促進には有効ですが、薬の服用を止めると再び薄毛が進行してしまいます。

2.原因がAGA以外の場合
脂漏性脱毛症や円形脱毛症、びまん性脱毛症などAGA以外の脱毛症が原因のこともあり、その場合は適切な診断と治療が必要となります。

とはいえ、本ガイドラインは信頼性の高いエビデンスに基づいて作られており僕自身も効果を実感していますのでお役に立てると思います。


「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」が信頼できる理由

一言エビデンスといっても、その信頼度にはレベルがあるのをご存知でしょうか。

信頼度の高さというのは研究方法によって決まるため、一概に「エビデンスがある=信頼性が高い」とは言い切れません。

エビデンスの信頼性

上の図はエビデンスレベルを高さをわかりやすくもので、基本的には上にいくほど信頼性が高いことを表します。

そして今回ご紹介する内容は、日本皮膚科学会という皮膚に関する日本でいちばん大きな学会が作成したガイドラインであり、実際に人間で行った

 ランダム化比較試験
・ システマティック・レビュー

このような2つの実験に基づき、信頼性の高い研究のみをまとめたガイドラインになっています。

AKITO
AKITO

本ガイドラインは2010年に作成されて2017年に改訂されている点にも注目です。


学的根拠のある代表成分(ガイドライン準拠)

結論からいうと、下記が科学的根拠のある代表成分となります。

成分名推奨度期待できる効果備考
ミノキシジルA発毛促進、血行改善発毛剤にのみ配合
アデノシンB育毛促進、毛髪太化育毛剤でも使用可
t-フラバノンC1抜け毛抑制化粧品・シャンプーにも配合
出典:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017)」
https://www.dermatol.or.jp/

そして、こちらの表にある「推奨度」について少しふれます。

このガイドラインでは発毛成分の信頼性を

A > B > C1 > C2 > D

という5段階の推奨度で評価しています

段階別の内容はこちらです。

  • A :発毛成分を強く勧める
  • B :発毛成分を勧める
  • C1:発毛成分を行ってもよい
  • C2:発毛成分を行わないほうがよい
  • D :発毛成分は行うべきではない

この評価における推奨度Aは「少なくとも1つの有効性を示す良質なエビデンスがあること」と定義され、反対に推奨度Dは無効あるいは有害であることを示す良質なエビデンスがあること」といった定義付けになっています。

ここからは成分について詳しく解説します。


ミノキシジル「発毛成分」

科学的根拠がある育毛成分で有名な成分といえば、やはりこちらになるでしょう。

ミノキシジルは発毛促進成分として知られており、特に薄毛や脱毛症の治療に用いられる医薬品。

AKITO
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もともとは血管拡張剤として開発されていたようですが、発毛効果が確認されたため薄毛治療に使用されるようになりました!

このミノキシジルは、頭皮の血流を改善して毛根への栄養供給を促進、成長を助ける働きがあります。そして男女問わず使用可能。特に男性型脱毛症(AGA)に対して高い効果を発揮します。

発毛のプロセス

ミノキシジルの作用

ほとんどの商品で「濃度2~5%」がスタンダードになっており、僕の場合は、濃度5%のミノキシジルを使用して治療を行いました。

また、商品のなかには、ローションタイプの「ミノキシジルローション」がありますが、やや高価格であることと、使用感がペタペタして頭に塗布すると垂れやすく使用するシチュエーションを選ぶなどしたため、使い慣れるのにコツが必要な点に注意です。


アデノシン「育毛成分」

発毛に効果があるとされている推奨度【B】に位置する成分、アデノシン。

この成分はヘアサイクルを正常に保ち、発毛促進効果が期待できるとされています。

アデノシンに関するエビデンスは、男性型脱毛症に対する3件のランダム化比較試験を実施したとしており、そのエビデンスの内容を簡単にまとめると

  • 101名の男性被験者を対象に実験
  • 0.75%アデノシン配合ローションを6 カ月間使用した結果、髪の太さやコシの改善が見られた人の割合が「80.4%」
  • アデノシン配合ローションは「5%」ミノキシジルローションと同等の有用性がある

男性型脱毛症では推奨度「B」ですが、女性型脱毛症への推奨度は一つ下の推奨度「C1」となっています。


t-フラバノン含む他成分

ミノキシジルやアデノシン以外でも

・カルプロニウム塩化物」
・t- フラバノン
・サイトプリン
・ペンタデカン

この4つの成分。

これらの成分については、男性型脱毛症においての非ランダム比較試験で「6例中4例で脱毛減少・発毛」が見られたという報告があります。

AKITO
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副作用も軽微な点から過度な期待は禁物ですが、使用の検討を行ってもよいとされています。

女性型脱毛症においての臨床試験については実施されていない点について注意が必要です。


推奨度「C1」育毛成分配合のシャンプー

発毛剤以外の治療以外でも、クリニックなどで推奨されるシャンプーあります。

AKITO
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このシャンプーにはガイドラインで推奨度C1」とされている「ケトコナゾール」という成分が含まれます。

しかし、こちらのシャンプーは一般医薬品のため残念ながら市販シャンプーではほぼ出回っておらず、クリニック専用の製品として取り扱っているところがあるみたいです。

 ケトコナゾールの研究一例

  • 27名の男性被験者を対象に21カ月間の観察を実施
  • 2%のケトコナゾールシャンプー(KCZ)と市販のシャンプーを用いた非ランダム化試験
  • 成長期毛率×毛髪直径平均値によるpilary index(PI)はKCZ郡で6カ月より増加を確認
  • 15カ月目以降は横ばい

医療用シャンプー「Dr.BALUMO」

出典:ホットペッパービューティー

こちらのアイテムは「AGAクリニック」で処方されているシャンプーです。

フケやかゆみ抑え、脂漏性皮膚炎対策に効果的で、皮膚に存在する菌やカビなどに対して、殺菌や抗菌作用があります。

またAGAの原因物質である男性ホルモンを阻害することで、抜け毛の軽減に効果的とされています。

気になる方は、公式サイトをチェックしてみてください。


やってはいけない発毛法

脱毛症診療ガイドラインには、行うべきではない発毛成分についても記載されています。

安くて即効性がありそうな製品は目を引く力がありますが、発毛サイクルの状態や肌の状態を確認可能なクリニックでの治療がおすすめなのは言うまでもありません。

僕がAGA治療経験、ガイドラインの内容を参照し、積極的には…おすすめできない手段について解説します。


フィナステリドの内服

第一に、フィナステリドの内服です

クリニックによっては独自の治療薬で処方しているこの成分ですが、僕の場合は輸入品で購入した製品を内服し、数日後に顔が赤くなる副作用が出たため、すぐに止めた経験があります。

AGA治療は保険が効かないので皮膚科や内科に比べれば割高になり、治療には半年以上の長いスパンが必要になってしまう…だからこそ信頼できるクリニックを選び、アレルギーや肌環境に合わせた適切な発毛法を提示してもうらうことが重要だと感じました。


海外からの自己輸入

個人輸入で海外の発毛剤を安く手に入れることは可能ですが、個人的にはおすすめしません

理由としては、日本で売られている発毛剤は一定の安全性が担保されていますが、海外にはそれがないから…。

輸入の海外製ミノキシジルを自己判断で使うと…

よくネットで「高濃度ミノキシジル◯%!」と書かれた海外製品を見かけても注意。
日本国内で承認されていない成分や、濃度オーバーの製品は副作用(かゆみ・炎症・頭痛)のリスクが高いです。
→ 医師の診断を受けたうえで、安全な国内正規品を選びましょう。

AKITO
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現実、本物かどうか怪しいものも多く存在しています…

「短期間で結果が出ない」とすぐやめる

発毛サイクルは約3〜6ヶ月

1〜2ヶ月で「効果がない」とやめる人が多いけど、それは芽が出る前に水をやめてしまうのと同じ。髪は時間をかけて生まれ変わるもの。焦らず継続がカギです。


まとめ:育毛剤は正しく使って早めに対策をしよう

僕も以前そうだったのですが、育毛剤・発毛剤は口コミを見て選びがちですよね。

多分、そこには

・本当に効果があるのかわからない….
・口コミを見て安心したい…

このような心理が働いているのだと思います。

それでも、しっかり学んだ上で冷静になると、見ず知らずの人の意見を鵜呑みにして安心することの危うさに気づいてくるはずです。

ぜひ、本記事を参考にして正しい抜け毛対策をしていただけたら幸いです。


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