
口臭は誰にでも起こりうる悩みのひとつ!
ビジネスシーンやプライベートでも…
・ 自分の息が臭っているかも…
・ 自分の口臭対策は万全なのかな…
などと感じてしまうと、一気に自信をなくしてしまったりしますよね。
誰もが一度は気にするこの悩み。
ですが、その原因や対策を正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、
・ 口臭の原因・予防法
・ 簡単にできる口臭対策
この2つを主軸に、エビデンスに基づく情報から口臭対策について解説します。
最後に、今からできる簡単習慣を6つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

自分の口臭の原因をしっかりと把握し、正しい対策をとりましょう!
口臭の原因となるもの

口臭の原因は実に多岐にわたりますが、主な原因は口腔内の細菌と言われています。
簡単にいえば、食べ物のカスが残ると口腔内で細菌が増殖し「分解・腐敗の過程で悪臭を放つガス」が口臭となって発生するわけです。

口内の乾燥、舌の汚れも口臭を引き起こす大きな要因!
そんな口臭を予防するには、その原因を正しく理解して適切な対処をすることが大切です。
大きく分類すると口臭原因はこちらの3つ
・生理的口臭
・呼吸的口臭
・病的な口臭
では、それぞれの口臭の種類と原因を深堀りしてみましょう。
生理的口臭
唾液が減少すると臭いやすくなる

「生理的口臭」とは病気や歯周病などの健康問題に起因しない一時的な口臭のことで、朝起きたときや空腹時や緊張したときに感じることが多いのが特徴です。

主な原因は、唾液の分泌量が減少することにあります。
唾液は口内を潤し、細菌や食べカスを洗い流す働きを持っています。
それでも就寝中や空腹時、ストレスを感じているときは唾液の分泌が減ることで
細菌が増殖しやすい状態となります。
その結果、細菌が食べかすや舌苔を分解する過程で「臭いの原因となる硫黄化合物が発生」することで臭いやすくなるわけです。
このドライマウス状態を防ぐためには、日常的な対策も可能です。
➊ ガムを噛む
無糖のガムを噛むことで唾液の分泌を促し、口腔内を潤すことができます。
こちらは、特に会話が多い仕事をしている人に効果が期待できます。
➋ 部屋の湿度を保つ
乾燥した環境では口腔内も乾きやすくなります。
特に冬場は「加湿器」を使って部屋の湿度を保つと良いでしょう。
サラサラ唾液をつくろう

この「生理的口臭」を防ぐためには、まず唾液の分泌を促進することが効果的。
そこでおすすめしたいのが「こまめな水分補給」です。美容効果も期待できるので一石二鳥、「1日7~8回」を目安に水に口をつけるのが理想です。
水を飲むことで唾液の分泌がスムーズになり、口臭を予防することができます。

お茶やコーヒーには利尿作用があるので代替せず、お水を飲むことを意識しましょう。
呼吸的口臭

消化器系などのトラブルが潜んでいる?
2つめは「呼気的口臭」です。
こちらは、口内以外の体内の要因で発生する口臭の一種。
このタイプの口臭は「呼吸器や消化器系の疾患、食事や生活習慣」などが影響して発生することが多く、単なる口内ケアだけでは解消されにくいのが特徴です。
食生活などの見直しが重要
呼気的口臭を予防するためには全身の健康管理が重要。
まずは胃腸の健康を維持するために、バランスの取れた食事を心がけましょう。

特に、食べ過ぎや飲酒・脂っこい食べ物を控えることが大切!
呼気的口臭の根本的な解決には「消化器系や呼吸器系の疾患が隠れている可能性」があるため、気になる場合は医療機関を受診するのが賢明です。
病的な口臭
虫歯や歯周病が原因の「病的な口臭」

歯周病や虫歯などの口腔疾患が主な原因であり、これらが進行すると「悪臭」が生じる場合があります。また、食べかすや細菌が口内に残っていると、これらが分解される際に悪臭を放つ硫化水素などのガスが発生してしまいます。
プラーク(歯垢)を溜まれば細菌が増殖しやすくなり、口臭を引き起こしやすい状態になるわけです。
歯科での定期的なメンテナンスを
歯科で定期的な検診を受け、虫歯や歯周病の治療を受けることが大切。
その上で歯磨きの仕方を見直したり、磨き足りていないところを意識的に磨くことも口臭予防につながります。
今からできる口臭改善習慣6つ
ここまでお読みいただき、口臭の原因になる要因については理解できたかと思います。
そこで、簡単にできる口臭改善習慣を6つご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
正しい歯磨き

毎日の歯磨きは口臭対策の基本ですが、歯を磨くだけでは十分でない場合があります。
特に歯と歯の間や、歯周ポケットに汚れが残ると口臭の原因となってしまいます。これを防ぐために歯間ブラシやデンタルフロスを活用しましょう。
そのほかにも、口臭予防に特化した歯磨き粉やマウスウォッシュを使うのも選択肢の一つです。
舌苔の除去


口臭予防には「舌苔の除去」も必要不可欠です。
この舌苔については専用の舌ブラシで舌の表面を軽くこすり、汚れを取り除きましょう。これを「毎朝の習慣」にすることで、口臭が気になりにくくなります。
通常の歯ブラシでゴシゴシ磨くと、舌が傷ついて逆効果になるので注意です。
こまめな水分補給

唾液には、口内の細菌を洗い流す働きがあります。
こまめな水分補給でサラサラの唾液分泌を促進させると効果をより感じられるでしょう。
ドライマウスになってしまうと唾液の分泌が減少し、口内に細菌が増殖しやすくなります。
よく噛んで食べる

唾液の分泌促進を促すには、しっかり噛んで食事をするように心がけることが大切。
特に最近は、あまり噛まなくても食べられるような食事も多くなり、若年層を中心に「咀嚼回数が低下」していることが問題になっているようです。
○咀嚼回数が減ると…
唾液の分泌が低下して食物の消化や栄養吸収がされにくくなることから、老化のリスクが指摘されています。
鼻呼吸を心がける
口呼吸が続くと口腔内が乾燥しやすくなり、唾液が出にくくなります。
唾液には細菌の繁殖を抑えたり、歯周病を予防する役割があるため唾液が減少すると口臭が出やすくなるわけです。

口腔内の乾燥を防ぐためにも「鼻呼吸」を意識し、水に口をつけて潤すことが大切。
まとめ:口臭の原因を知り、正しい対処をしよう
口臭は日常的なケアで予防できるものが多いですが、原因が複数あるため適切な対策が必要です。
まず大前提として、歯科で定期的なメンテナンスをすること。
その上で歯磨きの仕方を見直したり、「1日8回程度、定期的に水に口をつける」などのセルフケアを心がけることで臭いのリスクをぐっと減らすことができます。
このように口臭は「生活習慣などで口臭は誰でにも起こり得るトラブル」だということを認識できたと思います。
大人のエチケットとしてスマートに対処していきたいですね。
参考文献
・日本化粧品検定1級 対策テキスト コスメの教科書(小西さやか著、主婦の友社)
・骨と血管を強くする!老けない食べ方(山田豊文監修、宝島社)
・厚生労働省 e-ヘルスネット 口臭の原因と実態(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-07-001)
・NHK きょうの健康 歯と口の健康を保つ「口臭の治療」(https://www.nhk.jp/p/kyonokenko/ts/83KL2X1J32/episode/te/1GLR3WW7GJ/)
